さとやま通信

2017.05.29

【庄原市・さらさら西城】森のやっかいものを、オンリーワンのアートに変身!

photographs by Kazuhiro Sorioka text by Mana Ueda

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はじめまして。生まれは呉市、さとやまレポーターのウエダです。今回は庄原市西城町で自然の恵みを感じるワークショップに参加してきました。材料となるのは、森でやっかいものとして扱われているつる植物の「かずら」。それがなぜやっかいものなの? その真相を探るべく、今回は特別に森へ連れて行っていただきました。

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「かずらが巻きついて竹や杉の木が曲がってしまっているでしょ。それにあの強力なつるがまっすぐな木を締め付けて、商品価値を下げたり枯らしてしまうから、林業に従事する人たちから〝やっかいもの〟として扱われとるんよ」と教えてくれたのは、『さらさら西城』のメンバーである藤槻篤範さん。複雑に絡み合い、力強く巻きついて離れようとしないかずらの生命力を目の当たりにし、驚きを隠せない私たち。

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そんな自然の力が生み出すかずらのパワーに魅力を感じ、アートに変化させることを思いついたという町の人々。大小様々なかずらを組み合わせ、唯一無二の作品を生み出しています。花台やカゴなどアイデア次第でいろんな作品に変身するのもかずらアートの面白さ。空き店舗や軒先などに作品を展示し、訪れる人々を楽しませています。

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そこで私もふじかずらのかご作りに挑戦。太めのつるを十文字に組んだ骨格に、細いつるを編み込んでいくだけで、作り方はいたって簡単。骨格を曲げるタイミングや編み目の大きさによって多彩な表情をみせてくれるので、どんなデザインにしようかワクワクしながら夢中で編み進めました。思うようにかずらが曲がらず悪戦苦闘しながらも、藤槻さんのサポートのおかげで作り手の個性溢れる作品ができあがりました♪

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次はみんなでオブジェ作りも体験! 太さも長さもバラバラのかずらの中から気になる材料を見つけ出し、アイデアを出し合いながら思うがままに組み合わせていきます。作り込んでいくうちにどんどんイメージが膨らみ、時間が経つのも忘れて没頭してしまいました。そして2時間後、途中から二叉に分かれてうねり曲がったかずらの力強さを活かしたイスが完成。あまりの嬉しさにみんなで何度も座り心地を楽しみました。

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「かずらに興味を持ってもらえたら、山や森に対する関心ももっと高まるでしょ。それに一緒に作業をしながら地域の人たちとの交流を深めることで、その土地ならではの思い出ができるっていうのも旅の醍醐味。この輪が広がってふるさとが盛り上がると嬉しいですね」と笑顔で話す藤槻さん。おもてなし上手の稲村美智子さんの淹れてくれたお茶を飲みながら、おしゃべりする時間も楽しかったです。そして一緒に体験してくれた地域おこし協力隊の草谷夏枝さん、ありがとうございました!

やっかいものが人の手を加えることで素敵なアートに変化する面白さを体感した一日。みなさんもオンリーワンの作品を作りに出かけませんか? 町で見つかった古い生活用品を展示した、手づくりの「まちなかギャラリー」も見どころです。

〈次回開催日〉
かずらアート展示・「まちなかギャラリー」は常時展示
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