さとやま通信

2017.10.20

【三原市・佐木島 八重潮の会「焚き火で塩焚きの会 秋」】 地域になければ、ある地域と一緒にやろう。自分でやってみよう。“ないもの話”を乗り越える視点、ここにあり!

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田んぼはないけど、むかし塩田があったという三原市佐木島。
同じく田んぼがないけど、県内一の海苔の生産地・福山市内海町。
そして、海はないけど田んぼはある尾道市原田町。

3つの地域でつくられた素材を合わせて「奇跡のおむすび」を作るプロジェクトが、10月初旬にスタートしました。第一弾の企画は、佐木島での「焚き火で塩焚きの会 秋」。今日は島にあるものだけで、塩を焚き、できた手作り塩の味付けだけでおむすびや煮込み料理を作ります!

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開催されたのは島の鷺港から車で5分ほど、須ノ上地区の海岸。

海水は身近にあるのに、お店で買うのが当たり前の「塩」。自分で作ってみたらどんな味がするんだろう? いつも眺めている瀬戸内海の塩の味って? 「海水を焚けば塩ができる」という、誰でも思いつくけどなかなかやってみる人もいなかった「塩焚き」。そんな試みに、岡山県や安芸高田市、広島市などから約25名の参加者が集まりました。

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使うものは、瀬戸内海の海水と、島にあった竹やサクラの木の枝だけ。海水の塩分濃度は3パーセントです。海水を土鍋に入れて焚き火で炊き続けると、1時間ほどで鍋の内側に塩が見えてきました。

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さらに30分ほど経つと、水は蒸発して塩だけに。空気に晒して炒り続けると、乾燥した塩ができあがりました!

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できたての塩に子どもたちも興味津々! 舐めてみて、ちゃんとしょっぱいことを確認。ダッチオーブンのお米も、いい感じのおこげがついて炊き上がりました。みんなでせっせと、おむすび作り。

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そしてトマト煮込みの準備も進みます。野菜を洗うのは…、もちろん海水! 島で採れた、ずんぐりした金時さつまいもです。子どもたちは、お昼に食べたい貝類や小さなカニを拾ってきて、鍋ぶたの上で焼き始めます。大人も、遠くから来た子どもも、海の恵みをさまざまな形で享受していました。

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「『ないもの』への憧れから始まったプロジェクトなんです」と話すのは、海なし県・埼玉県から尾道市に引っ越してきた竹本恵子さん。「埼玉に住んでいた頃からずっとやってみたいと思っていたことのひとつが、海水から塩を採取することだったんです」。そんな思いを聞いた島の“一草さん”こと、河本吉重さんはすかさず「佐木島 八重潮の会」を発足させました。「尾道に住むツキさん(竹本さん)が、佐木島の須ノ上を気に入ってくれたのがうれしくてね」。

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佐木島には江戸時代後期から塩田があり、製塩が盛んに行われていたが、昭和40年代の専売制の合理化により、島の塩田は廃止されてしまった。そんなところに、“よそ者”の好奇心が火をつけた。「目の前にある海水で塩を焚くだなんて、島にはやってみる人がいなかった」と一草さん。6月にも塩焚きの練習を行い、できた塩は神社の神事でお供えした。

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そんなステキな話を聞いていたら、野菜のトマト煮込みができあがりました。海と遊んでお腹を空かせた子どもたちは鍋に詰め寄り、集合写真を撮る間も食べるのに夢中…。それほどおいしかったのでしょう!

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「竹の切り方からさつまいもの植え方のコツまで、里山の生活のすべてが新鮮で、その新鮮さが面白い」と話す竹本さんは、尾道市原田町に住む「活ける里山グループ」有木裕之さんと一緒に初めての稲作にも挑戦中。収穫したお米と、内海町の海苔、今日の塩を使って11月上旬には遂に「奇跡のおむすび」を握ります。広島の海と山を結ぶこのプロジェクト、純・広島産のおむすびを、ぜひ一緒に作りましょう!

 

〈今後の開催日程〉

活ける里山グループ稲作部いよいよ稲刈り!

日時:10月24日(火) 13:00〜16:00 ※天候により変更あり (日程や詳細はこちら

場所:尾道市原田町884近くの田んぼ

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ないもの×ないもの=美味しい!奇跡のおむすびの会!

日時:11月上旬 (日程や詳細はこちら

場所:三原市さぎしま青年の家付近の砂浜(三原市鷺浦町向田野浦504付近)/

尾道市原田町梶山田884近くの田んぼ脇(尾道市原田町梶山田884近く)

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