さとやま通信

2017.08.11

【広島市・ともてごプロジェクト「おすそわけの物々交換『てごいち』」】お金のいらないお店です! 善意のバトンで、モノと手伝えるコトを交換しよう。

photographs by Kazuhiro Sorioka  text by Mami Nakai

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こんにちは! さとやまレポーターの中居磨美です。広島市安佐南区で行われた、おすそわけの物々交換「てごいち」に行ってきました。開催された権現峠の裏には、実は私がいつも通っている広島市立大学があります。来てみると「のろしリレー」が行われていて、いつもの山がなんだか違う光景でした。

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DSCF5602_1MBてごいちとは、お金ではなく、おすそわけの「モノとモノ」「モノと手伝えるコト」を交換する新しい市。台の上にはタオルのギフトセット、レトロなデザインの鉛筆、食器、マンガ、サッカースパイク・・・。会場近くに住む女性は、未来博のガイドブックを見てこのプロジェクトを知り、アイスノンなどを持って来てくれました。「自分にはもう必要ないけれど、ほしい人がいるのなら」と嬉しそうにお話しされていたのが印象的でした。

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「てごいち」では、当日何もモノを持ってこなくても、チラシを持ち帰り、周りに伝えるコトと台の上にあるモノを交換できます。「バザーかいね?」と立ち寄ったおばあちゃんも、この新しい交換スタイルについて知るとびっくり。お金を払わなくていいことに戸惑いながらも、タオルセットとチラシを持ち帰っていました。

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てごいちの「てご」は中国地方の方言で『手伝い』という意味があります。台の上には、主催者の長山哲也さんが「手伝い」たいと思っているまちづくり活動のチラシも。まちづくりをしている人同士のつながりを大切にし、「てごいち」に訪れた人に他の活動を知ってもらうきっかけをつくろうとしています。

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目を引く見慣れない緑色のナスは、広島県のブランド野菜「狩留家なす」。主催者の長山さんが収穫祭をお手伝いしたご縁があり、収穫祭を主催していた黒川さんご夫妻が“おすそわけ”しに来てくれました。なすが到着すると一気に「てごいち」に人が集まりました。

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てごいちを手伝いにきていた広島修道大学教育学部4年・利重健太さん。「長山さんの行動力や謙虚さを尊敬しています」とお話ししていました。モノをもらったことが理由になり、他の活動に参加するきっかけができるという、オリジナリティのある長山さんの取組に魅力を感じて手伝いに来たそうです。

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わたしが見た「てごいち」は、モノとモノをつなげるだけではなく、活動・他の地域と人をつなげる。そんな新しい市でした。実は、私もフォトフレームを持ち寄りましたが、まだご縁(もらい手)を探し中です。今後、てごいちは「戸山」と「春日野」で行われます。「これもらっていいのかな?」と慣れない物々交換は、すこしドキドキします。でも、お金を出して手に入れるのとはまた違う不思議なワクワクやそのモノに対する愛着を感じられますよ。

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わたしはナスと鉛筆、料理レシピの冊子と活動のチラシをいただきました。ぜひ、みなさんもこのドキドキワクワクを感じに「てごいち」へ足を運んでみてください!