さとやま通信

2017.07.28

【広島市「ひろしま神楽女子」】 “こぼれ話”を聞けば、神楽はもっとおもしろい!

photographs & text by Sayaka Okita



こんにちは。さとやまレポーターの沖田さやかです。今回は、神楽女子®の取材です。これまで神楽に対し「敷居が高い」という先入観を持ち、神楽を避けてきた部類の人間なもので、少し心配。しかし、神楽女子®のみなさんは、そんな私を180度変えてくれたのです。

神楽女子®とは、端的に言うと、神楽が大好きな女子が、神楽の良さを伝えるべく、さまざまな裏方仕事をしているグループです。2014年7月、代表の須美ひろ江さんがFacebookページを立ち上げたのがきっかけで誕生しました。現在、メンバーは約250人です。

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7月8日(土)のこの日は、広島市佐伯区の湯来ロッジで、あさひが丘神楽団の公演のお手伝い。司会やグッズ販売、「神楽のこぼれ話」トークをしていました。来ていた10人ほど全員がボランティアです。「いいんです、好きなんです、幸せです」「神楽デビューが“あさひが丘”なんて最高ですよ!」と畳み掛けるように話しかける瞳には、情熱の炎が揺らめいています。それぞれにご贔屓の団や、団員がいて、いわゆる追っかけをするくらいの神楽大好き女子たちなのです。

しかし、ただ好きなだけではありません。「広島の伝統芸能である神楽を、みんなに知ってもらいたい。もっと盛り上げたい」という強い思いで活動しています。「落ち込んでいたときに神楽に生き返らせてもらった。神楽に恩返しがしたい」と代表の須美さん。ご自身で郷之崎神楽団にも入っています。「ファンの気持ち」と「神楽団の大変さ」の両方を理解している須美さんの「神楽こぼれ話」が非常におもしろい…! これを聞くと聞かないのとじゃ、楽しみ方が大きく変わってきます。

《しゃくれた鬼は、女鬼》
鬼の面にもさまざまな種類がありますが、男女の鬼でその様相は全く違ってきます。女鬼は「アイーン」をしている、つまり顎がしゃくれているんだそうです。女は化けると怖い。このしゃくれが夜叉の姿です。

《神楽は背中で見るもんじゃ!》
これは須美さんが、お祖父さんから教えてもらった言葉です。秋の奉納神楽では飲んだり、しゃべったりしながら、ざっくばらんな雰囲気で楽しむのが神楽。背中で奏楽を聞きながら盛り上がればヤジや拍手もどんとこい。「ええで〜」と言ってもらえるのが、舞っている方も嬉しいそうです。

《御花マニアのススメ》
地元の祭りで神楽を見るときには、「御花料」を持っていくのが神楽の粋な流儀。「御花」のお返し(神楽団さんからお礼状や非売品グッズなど)がもらえることもあり、それを集めるマニアもいるんだそうです。へぇ〜!

このほかにも《大蛇の長さは約16メートルある》《演出のドライアイスは、ぬるい》など、神楽女子の口からは次々にこぼれ話が。いくつもの「へぇ〜」を携えて見る神楽は発見の連続です。「こぼれ話」を聞いた、石橋二昴(にほ)さん(14)は、小さいころから神楽ファンでしたが、「説明を聞いてから見たら新鮮な発見があった」と話していました。


神楽女子®のみなさんは、勝手につくっていた高い敷居をきれいさっぱりなくしてくれます。これから神楽デビューするという方、神楽をもっと深く理解したいという方、ぜひ、神楽女子®に会いに行きましょう!

《次回の開催予定》

8月13日(日)、27日(日) 11:00~16:00

国民宿舎湯来ロッジ(広島市佐伯区湯来町大字多田2563-1)

※そのほかの会場でも活動しています。くわしくはfacebookページをご覧ください。

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