さとやま通信

2017.11.25

【廃校リノベーション】3つの施設で完成披露式典を実施しました!

地域で一定の役割を終えた廃校舎等3施設を、新たに多様な人々が集う拠点として再生していくこのプロジェクト。11月12日、23日、25日に3つの施設で完成披露式典を開催しました。世界的建築家・隈研吾さんの監修のもとでデザイン・設計され生まれ変わった施設を見に、たくさんの方々が訪れました。当日は広島大学「しろくまリコーダー合奏団」による校歌の演奏・合唱や、ココロザシ応援プロジェクト「『本』気で里山交流プロジェクト」による本の寄贈も行われました。

クラウドファンディングでご支援いただいたみなさま、ワークショップやDIYに参加してくださったみなさま、地域のみなさまのおかげさまで、廃校リノベーション・プロジェクトはここまで来ることができました。本当にありがとうございました!

 

11月12日(日) 〈三原市大和町〉 旧・和木小学校

「人びとが集う木と和紙デニムの学校」をテーマに改修が行われました。備後地域がもつ高い撚り糸技術があってこそ開発できた特別な生地「和紙デニム」を使い、2階部分にはランプシェードを、校舎の前には屋外日除けを作りました。また、特産品の大和レンコンから想像される大小さまざまな形の縁側やテーブルも特徴的です。和紙デニムのアイデアは、ワークショップにも継続的に参加してくださっていたデザイナー・浜井弘治さんの関わりから生まれました。

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昨年のワークショップ開催当時自治会長だった花戸一孝さんは「はじめはこんな山奥で、こんなに大きい企画ができるんかなあと思っていた。でも地元の他の人や参加してくれた人に後ろを押されて、一人一人が粘り強くやってくれたおかげ、みなさんの協力のおかげでここまでできた。感無量です」と、目に涙を浮かべながら話してくださいました。

 

11月23日(木・祝) 〈庄原市西城町〉 旧・小鳥原小学校

「山々に囲まれた、木と竹の学校」をテーマに改修が行われました。深い緑に覆われた昔ながらの木造校舎を活かして、校舎の外にはさまざまなイベントや休憩に使うことができる木のデッキを設置して自然と人を結び、教室にはDIYで作った大小の竹すだれをを設置してリズム感を生み出しました。廃校後、封鎖されていた2階部分も開放されました。

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昭和23年の卒業生・片山義孝さんは「70年ぶりに校歌を歌って、他のことはよう忘れるけど昔のことはよく覚えている。自分の通っていた中学校は廃校となり、更地になってしまいさみしいけど、小学校はこうして残ってくれて、人の集まる場所になってくれてうれしい。卒業生としても、地域としても。すばらしいことを考え出してくれてよかった」と感慨深けに語っていました。

 

11月25日(土) 〈江田島市沖美町〉 旧・沖保育園

「海に囲まれた木と牡蠣の学校」をテーマに、江田島産の牡蠣殻を使ったファサードを園舎の入口や中庭の廊下に設置しました。また、コンクリートだった中庭の廊下をウッドデッキに改修し、中庭がよりくつろげる空間となりました。夕方には太陽の光を受けた牡蠣殻が、たくさんの丸い影を映し出していました。

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この旧・沖保育園の元保育士で、「星の家」として地域活動を行ってきた沖本泉木さんは「最初はどう変わってしまうのか不安が大きかったが、最後はすごくすてきな空間になって本当にうれしい。部屋が空いていなくてもふらりとデッキに来て、のんびりできる空間になったのは大きいですね。今までは内輪で活動してきたけど、関心をもってくれる人が増えたのは最大の変化で、全然知らない人が関わってくれるのは驚き。改めて、いろんな人の協力はすごいなあと思った」と終始笑顔で話してくれました。